OSがUbuntu22.04の場合におけるPostgreSQL 14のインストール

 PostgreSQL 14を導入するにあたり、使用してるOSによって、 参考資料であるOSS教科書 OSS-DB SilverVer.3.0対応(株式会社翔泳社)に記載されている内容と若干異なる部分が出てきます。
 以下に、Ubuntu22.04にPostgreSQL 14をインストールする場合の簡単な手順等を説明します。

Ubuntuのroot権限(sudo又はrootに切り替え)で、
「sudo apt install postgresql postgresql-contrib」を実行
インストール後は、デフォルトで管理ユーザ(postgres)が作成されるので、
「sudo passwd postgres」でパスワードを変更
インストール後は、デフォルトでDBクラスタが作成されている。また、別途DBクラスタを作成する場合には、initdbコマンドではなく、pg_createclusterコマンドを使用する。
管理ユーザ(postgres)だけがDBクラスタを管理(起動、停止等)できる。その際、pg_ctlコマンドではなく、pg_ctlclusterコマンドを使用する。この管理方法は、PostgreSQLが稼働するホスト上でしかできない。
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OSがUbuntu22.04の場合におけるDBクラスタの構成

 DBクラスタは、PostgreSQLにおけるDBの格納領域を指すものであり、全ての必要な情報やデータは1つの場所にまとまって格納されているイメージがあります。しかし、OSにUbuntuを使用した場合、下図のとおり、設定ファイルとログは別の場所に格納されているため、注意が必要です。

 特にGold試験の出題範囲であるパフォーマンスチューニングや障害対応に当たり、設定ファイルやログの所在が不明のままでは、何も解決できないことになります。