ITパスポート試験の合格を目標に設定

 ネットでICT関連資格を調べた結果、国家資格やベンダー資格等、様々な資格がありましたが、まずは一番簡単な国家資格は何かという観点で調べたところ、経済産業省の政策実施機関である独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験である「ITパスポート試験」に行きつきました。

 ここで注意すべきことは、「国家資格」「国家試験」との区別であり、下図のとおり、国家資格は「情報処理安全確保支援士試験」に合格した後に申請によって与えられる「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」のみです。

 よって、1段落目は「一番簡単な国家資格は何かという観点で調べたところ」ではなく、「一番簡単な国家試験は何かという観点で調べたところ」になります。

体系

引用元:「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験制度:試験区分一覧」の「現行の試験制度(平成29年度春期から)」
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

ITパスポート試験が一番簡単な試験の根拠

 経済産業省とIPAが制定した「共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)」というものがあります。そのCCFSにおいて、人材に必要とされる能力等により、低い順にレベル1からレベル7まで定義されています。そして、IPAが実施する各情報処理技術者試験がどのレベルに該当するのかを定義したものが下図になります。 

 なお、下図において、次の2点について加筆修正していますことをご了承ください。
IPAの試験要綱Ver.4.9において、「情報セキュリティマネジメント試験」がレベル2に 相当することが記載されていたので加筆しました。
現在、「情報セキュリティスペシャリスト試験」は「情報処理安全確保支援士試験」に変更したので修正しました。

 以上のことから、「ITパスポート試験」が一番簡単であると判断しました。

CCSFレベル対応図

引用元:共通キャリア・ スキルフレームワーク (第一版・追補版)14ページの図3
https://www.ipa.go.jp/files/000027170.zip → 解凍後、ccsf_v1.1.pdfを開く