第5章:手がかりカード(モーゼス・サージャント):連結条件(面談又は監視)

モーゼス
モーゼス

 監視開始から2日後、見覚えのある顔が病院に入っていく様子が見えた。モーゼス・サージャントである。先日、エフレイムを知らべている時にエフレイムの関係者として新聞に顔写真があったので、それでモーゼスの顔を覚えていたのである。
 モーゼスは約1時間後に病院から出てきたので、モーゼスを尾行(監視)していると、行き慣れた足取りで、ウォルター・ギルマンが殺されたアパートに入っていった。

 第6章:鍵カード(奇妙な角度からなる屋根裏部屋):連結条件(監視)

奇妙な角度からなる屋根裏部屋2
奇妙な角度からなる屋根裏部屋2

 私は、モーゼスとの距離を詰めるために速足になり、モーゼスが屋根裏部屋に入ったことを確認してから、私もすぐに部屋に入ったが、モーゼスはいなかった。それだけではなく、部屋に入るやいなや、めまいと頭痛が同時に襲ってきた。
 立っていられなくなったため、ベッドの上に座り込んで、部屋全体を見渡してみると、この屋根裏部屋は奇妙な角度からなる屋根裏部屋であった。前回来た時と同じ部屋であるはずなのに、普通ならば組合すことが出来ない平面で構成されていた。そのため平衡感覚がおかしくなり、めまいと頭痛を引き起こしたものと推測された。
 そんなことより、この部屋は、もしかして、奇妙な角度で構成された、この屋根裏部屋は、もしかして・・・。私はケザイア・メイスンという大魔女が儀式を行うために造った部屋であることを悟った。
 私が昔に読んだ資料によれば、この奇妙な角度は、異次元へのゲートであり、抵抗力のない者はケザイア・メイスンが司る夢の世界に引き込まれ、彼女の言いなりになってしまう。そして、彼女のそばにはいつもサルの様な生き物の使い魔がいるのである。
 まずい、ここから出なくては夢に引き込まれると確信した私は、すぐに部屋を出た。十分な準備なくして、これ以上の深入りは自殺行為であり、今できることは、部屋の外で監視して、モーゼスが出てくるのを待つことだった。